CCalcanova

2026年7月5日 · 7分で読了

複利をやさしく解説——「早く始めなさい」の裏にある数学

複利とは実際に何なのか。なぜ金額より時間が勝つのか。72の法則、そして複利にできること・できないことを現実的に解説します。

個人資産に関する記事は、どれも判で押したように同じことを言います——複利があるから、早く始めなさい、と。しかし、複利が実際にお金に何をするのか、なぜ25歳でほどほどに貯める人が40歳で必死に貯める人にしばしば勝ってしまうのかを説明する記事は多くありません。数学はシンプルです。一度、はっきりと見ておく価値があります。

利息が利息を生む

単利は元本に対してのみ利息が付きます。複利は、元本に加えて、それまでに生まれた利息すべてに対しても利息が付きます。定義上はほんのわずかな違いですが、時間が経つと途方もない差になります。あなたの利益そのものが、利益を生み始めるからです。

1,000を年利7%で預けると、1年後には1,070になります。翌年は1,000ではなく1,070に対して7%が付くので、増えるのは70ではなく74.90です。この4.90の差は取るに足らないように見えます。しかし差は毎年広がり続けます。30年後、単利では3,100にしかなりませんが、複利なら約7,612になります。同じ元本、同じ利率で、結果は2倍以上の開きになるのです。

なぜ金額より時間が勝つのか

複利は指数関数のカーブを描きます。何年も平坦に見えて、その後、急激に立ち上がります。最も価値があるのは最後の数年です——しかし、その数年を手に入れるには早く始めるしかありません。25歳から35歳まで毎月200を投資してその後完全にやめた人は、35歳から65歳までずっと毎月200を投資し続けた人よりも、65歳時点で多くの資産を持っていることが珍しくありません。10年分の積立が30年分に勝つ。早期の積立がカーブの急な部分に乗るから、それだけの理由です。

72の法則を使うと、これが実感できます。72を年利で割ると、お金が2倍になるまでの年数が分かります。7%なら約10年ごとに2倍。つまり25歳で投資した資金は65歳までに4回倍増して16倍になりますが、45歳で投資した同じ資金は2回の倍増、4倍にとどまります。

正直に言っておくべきこと

現実の投資は、なめらかに複利では増えません。リターンは変動し、マイナスの年もあり、インフレが利益の一部を静かに食っていきます。「平均7%」の裏には現実の値動きの荒さがあります。複利は魔法ではありません。忍耐と継続に報い、中断を罰する、ただの算数です。

そしてこれは、両刃の剣でもあります。借金もまた複利で増えるからです。クレジットカードの残高は、あなたの貯蓄とまったく同じ数学で——2倍、3倍の利率で——膨らんでいきます。APR(実質年率)22%のカードを返済することは、数学的には、確実な22%のリターンを稼ぐことと同じです。

複利を静かに殺す失敗

最も多いのは、積立の中断と再開です。苦しい年に積立を止めたり、想定外の出費のために解約したりすると、その年の成長を失うだけでは済みません。指数カーブが平坦な区間まで巻き戻され、引き出した金額よりはるかに大きな代償を払うことになります。

もうひとつはパフォーマンス追いかけ型の売買です。下落局面で資金を引き揚げ、上昇が戻ってから買い直すと、損失を確定させたうえで回復も取り逃します。これは、値動きに動じずただ投資を続ける戦略に負けるための、最も確実な方法のひとつです。

そして静かな敵が手数料です。年率1%の手数料は小さく聞こえますが、リターンがあなたのために複利で働くのと同じ仕組みで、手数料はあなたに逆らって複利で効いてきます。30年経てば、最終残高のかなりの部分を食い潰しかねません。商品は表面上のリターンだけでなく、手数料の重さで比較しましょう。

よくある質問

+単利と複利の本当の違いは何ですか?

単利は常に当初の元本に対して計算されます。複利は、元本にそれまでの利息をすべて加えた「増え続ける残高」に対して計算し直されます。だからこそ成長カーブは平坦なままではなく、時間とともに加速していくのです。

+72の法則とは何ですか?

暗算のための近道です。72を年利(%)で割ると、お金が2倍になるまでのおおよその年数が分かります。6%なら12年、9%なら8年です。あくまで近似ですが、頭の中でシナリオを比較するのに本当に役立ちます。

+40歳や50歳から始めても、複利の恩恵は受けられますか?

受けられます。複利は何歳からでも働きます。ただ、走らせられる年数が少なくなるだけです。遅く始める場合は、より多く貯めるか、より長い期間を受け入れる必要が出てきますが、「来年始めるより今日始める」ほうが有利であることに変わりはありません。

+複利は貯蓄だけでなく借金にも当てはまりますか?

当てはまります。しかも借金では、あなたに不利な方向に働きます。クレジットカードや多くのローンは未返済残高に利息が付き、場合によっては未払い利息にも利息が付きます。最低支払額しか払わないと高金利の借金が急速に膨らむのは、まさにこのためです。

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