複数の借金を抱えているなら、どの順番で片付けるかは重要です。そしてこの二大戦略のどちらが正しいかを巡って、ネット上では何年も論争が続いてきました。真実はこうです。どちらも機能します。最適化しているものが違うだけです。そして最良の方法とは、あなたが最後まで続けられる方法です。
1分で分かる、ふたつの返済法
どちらも出発点は同じです。すべての借金に最低額を支払い、余ったお金はすべてひとつの標的に集中させます。スノーボール(雪だるま)式では、標的は残高が最も小さい借金です。完済したら、その支払額をまるごと次に小さい借金に上乗せし、「雪だるま」は完済のたびに大きくなります。アバランチ(雪崩)式では、標的は金利が最も高い借金です。数学的には、これが最も安上がりな道になります。
数学は何と言っているか
机上ではアバランチ式が常に勝ちます。定義上、総利息を最小化するからです。しかし差の大きさは、あなたの借金の中身次第です。金利が近い範囲に固まっている場合(たとえば8%から14%のローンが数本)、差は驚くほど小さいことが多く、総利息の数%程度にとどまります。一方、1本だけ突出した借金がある場合——6%のローン群の中に29%のストアカードが混じっているようなケース——では、アバランチ式の優位は本物の大金になります。
行動科学は何と言っているか
借金返済は何年もかかるプロジェクトであり、本当の敵は途中放棄です。順番の最適化ミスではありません。借り手を対象にした研究では、支払いを一点に集中させ、早い段階で成功体験を得た人ほど計画を続けやすいことが繰り返し確認されています。1本完済するたびに、計画が機能している目に見える証拠が手に入るのです。これがスノーボール式の必殺技です。モチベーションを序盤に前倒しし、しかも請求書の数を最速で減らして生活をシンプルにしてくれます。
実際の選び方
当サイトの借金スノーボール計算機で、あなたの実際の数字を両方の方式で試算してください。完済予定日と総利息が方式ごとに並べて表示されます。アバランチ式の節約額がわずかなら、スノーボール式の心理的な強さをタダで手に入れましょう。節約額が大きいなら、ハイブリッドも検討を。まず小さな借金を1本潰して勝利を味わい、その後は高金利の借金への攻撃に切り替えるのです。
どちらを選ぶにせよ、本当のレバーは追加返済の金額です。最低額に少額でも固定の上乗せをするだけで、順番の選択よりはるかに大きくスケジュールが短縮されます。自動化して、あとはロールオーバー(完済分の上乗せ)に任せましょう。
返済計画を停滞させる失敗
最も多いのは、返済中のカードでの新規利用を計算に入れていないことです。新しい買い物は一件ごとに進捗を打ち消します。残高が減っていく前提の計画は、カードを日常使いし続けている限り、静かに機能を止めてしまいます。
もうひとつは、方式を一度決めたきり、残高が変わっても数字を試算し直さないことです。プロモーション金利が終了したり、残高移行(バランストランスファー)で状況が変わったりすれば、「正しい」標的の借金も変わり得ます。
みっつめは、最低支払額の罠を甘く見ることです。最低額は貸し手が意図的に低く設定しています。追加返済ゼロの計画では、ささやかな残高でも完済に10年以上かかることがあります。数年以内の完済日を本気で望むなら、追加返済は任意ではなく必須です。